TOPページ > 大学通信教育体験談 > 通信教育だからこそ、仲間を
さて、前に学習方法についてご紹介しましたが、入学当初からスムーズにそのようなスタイルで始められたわけではありませんでした。
楽しみにしていた大学通信教育のスタートにもかかわらず、仕事が生活の軸になっている中で、いざとなるとなかなか学習の一歩が踏み出せなかったのです。
スクーリングだけはなんとか出席していましたが、大学通信教育のメインであるテキスト学習に手をつけない限り、卒業までは遠い遠い道のりです。
毎日、時間だけが過ぎていく。どうにかしなくては。
そんな時、学生の会(仮に「学友会」とします)に入ってみようと思い立ちました。
私が在籍していた大学通信教育では、住んでいる地域や学部などの共通する学生が主に集まった学友会が全国各地にありました。
地元の学友会にさっそく入会し、集まりに参加するようにしました。
毎月1回ある定例会。勉強会。科目試験中の学友会の学習室。スクーリング中の集まり場。
メンバーが顔を合わせる機会は、いくつも設けられていました。
通信教育が持っているイメージといえば、ひとりで進めるものだといった孤独な印象がありますが、そのようなことは学友会によってガラリと一変しました。
ほかの学生との情報交換もバッチリです。
レポート課題の難易度や科目試験の傾向と対策、参考文献の用い方、卒業論文の指導の実情エトセトラ。
わざわざ大学の指導の担当窓口に問い合わせるようなことではないものの、ちょっと誰かに聞いてみたいというようなことも気軽に聞ける環境です。
時期によっては、飲み会やレクリエーションもあります。
大学通信教育にはクラスやサークルなどは一般的にありませんが、それに匹敵するような横のつながりが学友会で作ることができるわけです。
一見ささいなことのようですが、この学友会とそこで知り合った学友たちの存在はとても大きいものでした。
たとえ自分が学習に詰まっている状況だとしても、ひとまず定例会に出かけて行ってほかの人の話を聞けば、まあ、とにかく少しでもテキストを開くか、という気分になるのですから。
学友会で得られる刺激は、そうそう捨てたものではありません。
もちろん、スクーリングや科目の試験の時だってほかの学生と話すチャンスはあります。積極的に知り合いを増やしていけるとよいですね。
なにかと両立しながら勉強しているという同じような境遇に加えて、地元だということで仲間意識も芽生えたりします。
お互いに励まし合える同志にもなりうるわけです。
私の場合、本当にたったひとりだったら卒業までたどり着けなかったかもしれません。
通信教育では、たぶん多くの人が挫折やスランプを味わうのではないでしょうか。
そんな時に威力を発揮するのが、やっぱり「仲間」の存在だろうと思うのです。
勉強というだけではなく、いろいろなことを学べる「学友」をぜひ見つけてみてください。
志望する大学に学友会があれば、のぞいてみるのもよいと思います。
それこそ20代から70代くらいまでの、職業も生活環境もまるでばらばらな人たちが、大勢でカフェや居酒屋でテーブルを仲良く囲んでいる姿というのも、面白いものですよ。
その光景が成立するのも、大学通信教育という一つの同じ目的があるからなのです。
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