大学へ行きたい!!
……だけど、学費がない。……仕事もあるし、勉強だけにつきっきりっていうわけにもいかない。……高校を卒業して間もない学生たちに交じって学生生活を送るのも、今さらっていう感じがして気が引ける……。
などなど、大学で学びたい気持ちの邪魔になる状況は、いろいろあるでしょう。
そんな時の強い味方が、「大学通信教育」です。
大学通信教育は、1947年に学校教育法で制度化され、1950年に正規の大学教育過程として認可(文部省認可通信教育)されてから、60年近くにわたって数多くの人たちが学ぶ場となっています。
現在では、通信教育を実施している大学は40校で、短期大学は9校にのぼります。全国合わせると、約28万人が大学通信教育で学んでいるのです。
社会人の学習や生涯学習の場でもある大学通信教育は、地理的、時間的なもろもろのしばりを超越して、仕事や家庭と両立させつつ、家にいながらにして学問の道に進むことができます。ある意味、一石二鳥な正規の大学教育課程なのです。
そんなわけで、大学通学課程との大きな違いといえば、年齢も職業も住む場所も実にさまざまな「学生」が、一緒に学んでいるというところでしょう。
年齢について見てみると、18~22歳の層は全体の1割程度です。最も多いのが30代で、全体の3割くらい。仕事にしても生き方にしても、ある程度の方向性が定まってきて、追求したいものがわかってから大学通信教育で学ぶという傾向の表われかもしれません。そして、40代以上が3割強といったところです。
次に職業についてですが、会社員等と無職の割合が、それぞれ3割ほどを占めています。生涯学習としての役割も、とても大きいのですね。
大学通信教育の入学者の最終学歴を見てみると、最も多いのが大学卒業者。自分自身のステップアップの手段として、活用しやすい面もあるのでしょう。
入学者を地域別で見ると、約半数は関東ですが、北海道から九州まではもちろんのこと、外国に居住しながら学んでいる人たちもいます。
これらのことからも読みとれるように、向学心やある程度の目的意識を抱いているのが、大学通信教育の学生の特長ともいえます。
通信教育といっても、家でひとりで学ぶというスタイルがすべてではありません。
卒業するためには、単位の一部をスクーリング(面接授業)に出席して取得する必要があります。
つまり、他の通信教育の学友と顔を合わせる機会があるわけですが、同じ教室で講義を受けると、周囲の熱心さに大いに刺激を受けることができるはず!
年齢層や環境も、本当に多種多様な学生。だけど、大学で学びたいという自発的な意思は、みんな変わりないのです。
大学通信教育を卒業する時には、通学課程と同じく学士の学位が授与されます。
学習方法が異なるだけで、大学で学ぶということに、なにも差はありません。
学習意欲のある者にとっては、うってつけの道。それが、大学通信なのです。
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